2021年9月19日 ボディ&ヘア

ヘアカラーを美しくキープ! ムラシャン(紫シャンプー)の上手な使い方

               

公開日 2021年9月19日 最終更新日 2021年9月19日

紫シャンプー(ムラシャン)とは

ヘアカラーをしている方なら、聞いたことがあるかもしれません。紫色のカラーシャンプー、通称ムラシャン

紫の色素が配合されたカラーシャンプーで、主にブリーチヘアーやグレイヘアーの黄ばみを抑えるために使われます。

黒髪をただブリーチしただけだと、「黄色!」という感じの金髪になってしまいますよね。しかしムラサキシャンプーを使って黄ばみを抑えてあげると、ナチュラルな色味のブロンドヘアーになれるというわけです。

また、アッシュ系やミルクティー系のヘアカラーの持ちをよくするために使う方もいます。

紫シャンプーを使う理由

ヘアサロンで染めてもらった絶妙なニュアンスカラーは、残念ながらシャンプーのたびに少しずつ褪色していきます。日本人に多い黒髪はメラニン色素が多く、もともと黄色や赤の色素が強いので、ブリーチした髪の毛をヘアカラーで綺麗な色みにしていても、そのカラーが落ちるとだんだん黄ばみや赤みが出てきてしまうんです。

そこで、紫シャンプーを使ってこの黄ばみなどを消そうというわけです。

ヘアカラーを綺麗に保つ以外にも、グレーヘアーの方で白髪の黄ばみが気になる方にもおすすめです。

紫シャンプーで黄ばみが抑えられる理由

では、紫シャンプーを使うとどうして黄ばみを抑えることができるのでしょうか。

 

色相環で黄色の反対側に位置する色(補色)は紫色です。色は、反対色を混ぜると無彩色(白〜灰色〜黒)となります。

つまり、黄色の髪に紫をプラスすると、お互いの個性を消して色味がくすんだり白に近づいたりするんです。

紫シャンプーの効果的な使い方を、このあとご紹介します。

 

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髪の毛の黄ばみをなくす、紫シャンプー(ムラシャン)の使い方

紫シャンプーの選び方

紫シャンプーは、「ブロンドシャンプー」「ノーイエローシャンプー」「カラーシャンプー(パープル)」など、色々な名前で呼ばれています。

ひとことで「紫」と言っても、青が強いのか、ピンクっぽいのか、メーカーによって微妙な色の差があります。

また、「シャンプー」と銘打っていますので、シャンプーとしての機能は若干異なります。普段お使いのシャンプー&コンディショナーのメーカーと同じものを使うのもありではないでしょうか

白い髪を紫に染めるわけではなく、ニュアンスをプラスすることがメイン。LULU編集部員の私は数々のメーカーの紫シャンプーを使ってきましたが、正直なところ、メーカーによる微妙な色の違いも、洗い上がりのカラーにはあまり違いが感じられないと思っています(笑)。

一番わかりやすい違いは、泡立ちや香りでしょうか。のちほど詳しく説明しますが、紫シャンプーは髪の毛を洗浄するのが目的ではありませんので、よほど髪に合わない場合を除いては、パッケージの見た目や香りで選んでもそんなに失敗しないと思います。

紫シャンプーの正しい使い方

さきほど、紫シャンプーは髪の毛を洗浄するのが目的ではないと書きましたが、そうなんです。

紫シャンプーは頭皮や髪の毛の汚れを落とすアイテムではなく、シャンプー剤のように使うカラー剤、というイメージです。「カラーをプラスする」アイテムだと思って使いましょう。

紫シャンプーの使い方の手順

  1. 紫シャンプーには泡立ちがそれほどよくないものも多いので、まずはしっかりとお湯で予洗いします。スタイリング剤や洗い流さないトリートメントがついている場合は、普段お使いのシャンプーで一度洗っておくといいでしょう。予洗いしたら、髪の毛の水気は切っておきます。
  2. 紫シャンプーをつけてしっかり泡立てたら、髪の毛全体に泡が満遍なく行き渡るようにして、しっかり髪の毛を泡で覆って数分おきます。
  3. そのあとしっかり洗い流し、コンディショナーやトリートメントをします。

カラーバターやカラートリートメントより、カラーシャンプーのほうがいい理由

手軽に使えるヘアカラーとして、カラーシャンプーの他に「カラートリートメント」「カラーバター」と呼ばれる商品もあります。

こちらは、シャンプー後のトリートメントのように使うヘアカラー。カラーバリエーションが豊富で、シャンプーよりもしっかりとカラーが入ります。

ただ、「しっかりカラーが入る=素人が使うと色ムラが目立ちやすい」ということでもあります。

また、カラーが濃く入るということは、カラーが残留しやすいということでもあります。そのため、「もうこのカラーは飽きた」と思っても、なかなか色が抜けてくれません。他のカラーに変えたい時も、元の色を消さなければいけないため、思い通りのカラーチェンジができないこともあるそうです。

なので、「ほんのり」カラーをキープしたい方は、断然カラーシャンプーのほうがおすすめです。

紫シャンプー「 TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプー」【使ってみました】

LULU編集部員の私が、紫シャンプーのひとつ「TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプー」を使ってみました。

イギリスのヘアサロンTONI & GUYのヘアケアブランド「TIGI」

イギリスのヘアサロン「トニー アンド ガイ(TONI & GUY)」の創業メンバーで、世界的な美容師のアンソニー・マスコロが創設したプロフェッショナルヘアケアブランド「ティージー(TIGI)」。

「TONI & GUY」は日本にもたくさんサロン展開しているので、ご存知の方も多いかもしれません。

この「TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプー」は、「ブロンドパープルトーニングシャンプー」という名前の通り、ブロンドヘアの色合いを補正するシャンプー。

帯電防止のためにポリクオタニウム-10が配合されているので、髪のクセや広がり・静電気を抑えてくれます。柔らかくしっとりなめらかな、まとまりやすい髪へと導きます。

TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプーは、ピンクが強め

TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプーと、別メーカーの紫シャンプーを比較してみました。

左:ロイド カラーシャンプー ムラサキ
右:TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプー

TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプーのほうが、少しピンクが強いですね。また、TIGIのほうが粘度も高めでした。

紫シャンプーの使用感、before after

ブリーチしたばかりの髪の毛に、TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプーを使ってみました。

左:何もしていないブリーチ毛
右:TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプー使用後

ブリーチして2日後の髪の毛に、TIGIベッドヘッドダムブロンドパープルトーニングシャンプーを3日間続けて使いました。

もともとブリーチで白っぽくなっていた部分はより白く、黄みが強かった部分はナチュラルなくすみブロンドになっています。

頭皮に近い部分(リタッチで新しくブリーチした部分)は、まだ黄みが強く残っているのがわかります。

紫シャンプーを上手に使うポイント

実は、素人が紫シャンプーをムラなく色づくように使うのは至難の業。

そこで、筆者が長年紫シャンプーを使って編み出した、「素人が紫シャンプーを上手に使うポイント」をご紹介します。

  • ブリーチしてすぐはまだヘアカラーが安定していないので、ブリーチやカラーをしてから2、3日くらい経って使い始めるのがいいと思います。
  • 素人が紫シャンプーの泡を髪の毛全体に均等に乗せるのは、ほぼ不可能といっていいでしょう😭 均等に乗せられないまま長時間放置すると、色ムラができてしまいます。そこで、一度で狙った色にするのは諦めて、短時間つけて洗い流す、これを繰り返すことで徐々に理想のカラーに近づくようにします。
  • 根元の毛髪は元気ですが、毛先はどうしても根元より傷んでいます。私の経験だと、傷んだ毛先にはカラーが入りやすく、根元には入りにくい印象。根元と毛先の色ムラが気になるようなら、まずは根元でしっかり紫シャンプーを泡立ててたっぷり泡を置き、しばらくしてから毛先にもシャンプーをつけて、全体に広げてから洗い流します。
  • どのくらいカラーが入るか心配な場合は、最初は普段使っているシャンプーと1対1くらいの割合で混ぜて使い、どのくらい色がつくか確認してみるのをおすすめします。
  • 紫シャンプーの紫色の泡をつけたところはカラーが入りますが、紫色が抜けて白い泡になっているとカラーが入らない印象です。なので、鏡を見て紫の泡がついているか確認しながら使うのがいいと思います。
  • 使う頻度は、理想のカラーになるまでは毎日でもいいでしょう。いい感じになったら使うのを止めます。私の場合は1週間〜10日に一度くらいの間隔で使い、美容室に行く2週間前には使用を止めています(美容院でカラーしてもらう時に、髪の毛に余計なカラーが残留するのをふせぐため)。

紫シャンプーを使うと、美しいヘアカラーを長い間キープすることができます。少しずつ試して、理想のカラーを手に入れてくださいね。

▼動画でも説明しています。