2019年9月20日 スキンケア

ニキビ肌のための正しい洗顔法と賢い洗顔料の選び方

               

公開日 2019年9月20日 最終更新日 2022年3月27日

繰り返しできるニキビに悩んでいませんか? 10代の頃にできる過剰な皮脂分泌が原因のニキビと違って、20代以降にできる大人ニキビは、ストレス、不規則な生活、肌の乾燥、メイクによる刺激など、さまざまな要因が重なっているので、繰り返しやすいと言われています。

ニキビ肌のケアをするには、まず洗顔の見直しがとても大切! 今日はニキビができる原因について振り返りながら、大人ニキビをケアする正しい洗顔のコツについて、まとめていきます。

すべてのニキビの元凶は「コメド(面ぽう)」にある

思春期ニキビも大人ニキビも、ニキビができる原因と流れは同じです。

  1. 毛穴の奥の皮脂線から皮脂が多く分泌される。
  2. 肌のターンオーバーが乱れ、毛穴がつまる。
  3. アクネ菌が増殖、ニキビが炎症を起こす。

 

参照元:https://www.nikibi-hifuka.jp/

特に「2」の毛穴がつまった状態が「コメド(面ぽう)」。アクネ菌が増殖してしまう格好の状態なので、すべてのニキビの原因と考えられています。

さらに、アクネ菌が増殖する前のコメドの状態は以下の3種類があるのだとか。

マイクロコメド(微小面ぽう)

毛穴の出口が狭くなり、皮脂がつまり始めている状態。

白ニキビ

皮脂が毛穴につまった状態。炎症は起きていないので、ポツンとした小さな白い点に見える。

黒ニキビ

白ニキビの毛穴が開いた状態。メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える。

このコメドが悪化し、アクネ菌が増殖すると…。

このように赤く炎症し、中に膿がたまったような状態になってしまいます。

ニキビを悪化させないためにも、できるだけこのコメドの状態でケアしていきたいですよね。そこで大切になってくるのが、毎日の洗顔です。

毎日の洗顔で「毛穴づまり」を防ぐ

毛穴がつまったコメドを防ぐための洗顔方法のステップはこの3つ。

  1. 洗顔は朝晩の1日2回。刺激の少ない洗顔料をしっかりと泡だててて、優しく洗う。
  2. 水またはぬるま湯で落とす。
  3. 柔らかなタオルで軽く押さえるように、水分を拭き取る。

 

せっかく丁寧に洗っても、顔に洗顔料が残っているとそれが肌の刺激になってしまうので、洗顔料はしっかり落とすように気をつけましょう。

次に、洗顔料を選ぶときのポイントをまとめます。

洗顔料は泡立ちがいいもの、洗浄力が強すぎないものを選ぶ

肌をこすると刺激になってしまうので、洗顔料は泡立ちがいいものを。フォームタイプや固形タイプの洗顔でも、泡だてネットを使用したりして、しっかりと泡だてて洗顔しましょう。

たとえば、オーシャンイオンの泡だてネットは、少量の洗顔料でモコモコ泡が作れると評判です。

オーシャンイオン 泡だてネット

特にニキビができているときは、ニキビがつぶれないように、泡で顔を包みこむようにして優しく洗うのが必須です。

また、洗浄力が強すぎるものは、肌に必要な水分や脂分を奪ってしまい、乾燥を引き起こしてしまうので避けた方がベター。ニキビ肌用につくられている洗顔料で、敏感肌の人でも使えるような「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」と記載のあるものを選ぶと安心です。

「ノンコメドジェニック」の洗顔料かどうかチェック

ニキビ肌の人が実際に使用し、ニキビの元になりにくいかをテスト、その効果を確認した「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のある洗顔料を使うこともポイント。毛穴のつまりや黒ずみの原因となる古い角質を落とし、ニキビの元となるコメドになりにくいことを確認した洗顔料を使いましょう。

ニキビの要因をケアする成分が入っているとベター

ニキビの原因となる3つのポイント「アクネ菌」「皮脂」「毛穴・角質」をケアする成分が入っているかどうかも、その洗顔料を選ぶときに見ておきましょう。

対・アクネ菌

皮脂や化粧品に含まれる油分が栄養源のため、オイルフリー、もしくは、アクネ菌の栄養源にならない油性成分や保湿成分を使っているものを選択。弱酸性など、アクネ菌が増えにくいpH設定のもの、抗菌成分や殺菌成分が配合されているものもOK。

対・皮脂

アクネ菌の栄養源となる余分な皮脂、汚れをきちんと落とすものが条件。テカリやベタつきを抑えながら、肌のうるおいも保持してくれるものを選ぶ。

対・毛穴、角質

毛穴のつまりを解消してくれる成分が入ったものを選択。加えて、適度に肌を保湿してくれるものがベスト。

ニキビ肌さんに使ってほしい洗顔料

ニキビ肌さんにぜひ使ってほしい洗顔料を3つ、リストアップしてみます。

クリニーク アクネクレンジングジェル

殺菌、皮脂コントロール、敏感な肌のコンディションを整える、古い角質を取り除く、の4つの効果を備えた、ニキビ肌さん用のジェル状洗顔料。ジェル状ですが、きめ細かな泡立ち。

クリニーク アクネクレンジングジェル

キールズ オイルフリークレンザーUFC

もっちりした濃密泡で、敏感になっている肌も優しく洗うことができる、オイルフリーの洗顔料。

キールズ オイルフリークレンザーUFC

オバジ クレンジダームMD デイリーケアフォーミングクレンザー

サリチル酸を2%配合し、汚れや余分な皮脂を取り除いてくれるクレンザー。毛穴まわりをすっきり洗浄してくれます。

オバジ クレンジダームMD デイリーケアフォーミングクレンザー

繰り返すニキビには、生活改善も必須

毛穴をつまらせる皮脂の過剰分泌は、ホルモンの乱れも要因の1つ。ストレス、寝不足、食生活の乱れなど、ホルモンバランスを崩すきっかけになる生活習慣を整えていくのも、ニキビケアにつながります。

人によっては、特定の食品を摂りすぎるとニキビができやすくなることがあるのだとか。よく言われている、チョコレートの食べ過ぎとニキビ悪化の関連性は、今のところ科学的な根拠がないようですが、自分で意識して、ニキビを悪化させる特定の食べ物があるかどうか、観察するのもよさそうです。

ホームケアとドクターズケアの両立でニキビを防ぐ

皮膚科で行うニキビ治療には、保険が適用される治療があるとご存知でしたか? 保険がきく治療の中には、毛穴のつまりやコメドを改善する「外用過酸化ベンゾイル製剤(塗り薬)」「外用レチノイド」、抗菌薬などがあります。

炎症を起こしてしまったニキビは、ニキビ痕になる可能性もあり、治すのがなかなか大変ですが、皮膚科の保険治療だと、その前のコメドの段階でしっかりとケアできるのが長所。ニキビになる前にケアできればベストですよね。

自分でできるセルフケアと、皮膚科医の力を借りるドクターズケア、どちらも上手く利用して、繰り返すニキビをケアしていきましょう。