2023年10月26日 フレグランス

ディオールの香水「ミス ディオール」シリーズ、4つの香りの違いは?

               

公開日 2023年10月26日 最終更新日 2023年10月26日

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ディオールの香水「ミス ディオール」とは

ディオールの香水「ミス ディオール」は、1947年にクリスチャン・ディオールが初めて作った香水です。

この年、初のオートクチュールコレクションを発表したクリスチャン・ディオールが、装いの「最後の仕上げ」として作ったもので、「女性たちに希望を与える愛のような香りを作ってほしい」というディオールの思いが込められていました。

この最初の「ミス ディオール」は、緑のシャープさと花の甘さが織り成す香りだったそうです。

トップノートにアルデヒド、ガーデニア、ガルバナム、クラリセージ、ベルガモット、ミドルノートにカーネーション、アイリス、ジャスミン、ネロリ、スズラン、ローズ、スイセン、ラストノートにはラブダナム、レザー、サンダルウッド、アンバー、パチョリ、オークモス、ベチバー。

世界初のグリーン・シプレとも言われています。

「ミス ディオール」は1982年に初めて調香がリニューアルされ、それ以降、時代と共に香りを変化させていきます。

「ミス ディオール」シリーズ、香りの違いは?

2023年10月現在、ミスディオールシリーズの公式サイトでは4種の香りが発売されています。新しい順にご紹介しましょう。

ミス ディオール ブルーミング ブーケ

2023年に発売の「ミス ディオール ブルーミング ブーケ」は、フレッシュなフローラルの香り。カラブリアン ベルガモット、ピオニーとローズノート、そしてホワイト ムスクが香ります。

フランスで最も有名なリボンメーカーのひとつ、1864年創業・フォール社のリボンが目印です。

ミス ディオール オードゥ パルファン

名香「ミス ディオール オードゥ パルファン」は2021年に生まれ変わりました。

蜂蜜やペッパーのノートを帯びたセンティフォリア ローズに爽やかなスズラン、ピオニー アコード、パウダリーなアイリスが加わり、ベース ノートでは、やわらかなウッドが全体を包みます。

幾千もの色鮮やかな花々が散りばめられた点描画のようなオートクチュール ボウがボトルを装います。

ミス ディオール ローズ&ローズ

2020年に生まれたのが、「ミス ディオール ローズ&ローズ」。グラースの花畑に包まれる感動を再現したオードゥ トワレです。

グラース ローズにベルガモットを加え、レモンを思わせるゼラニウム エッセンスをプラス。フレッシュでカラフルなスパークリング フローラルの香り。

ミス ディオール オードゥ トワレ

2018年に発売された「ミス ディオール オードゥ トワレ」は、フレッシュなフローラル フレグランス。

トップノートはブラッド オレンジとマンダリンの弾けるシトラス ノート。ハートノートはスズラン アコードが加わり、グラース ローズに爽やかさと軽やかさをプラス。ベースノートにはパチョリが香ります。

シーンによって使い分けも

優しく香る「ミス ディオール オードゥ トワレ」や「ブルーミング ブーケ」「ローズ&ローズ」は、普段使いに。オフィスでも使いやすい香りです。

香りが長く続きやすい「ミス・ディオール オードゥ パルファン」は、気合いの入ったイベントや、夜のおめかしにぴったりな香りとなっています。

ディオール DIOR ミス ディオール オードゥ パルファン(2021年版)

ミス ディオール オードゥ パルファン【使ってみました】

LULU編集部員の私が、ミス ディオール オードゥ パルファンを使ってみました。改めて詳しくご紹介しましょう。

2021年に生まれ変わった、名香「ミス ディオール オードゥ パルファン」。

ディオールの香水クリエイター、フランソワ・ドゥマシーによるこの新しい香りは、なめらかで甘美なローズを包み込むように、多くの鮮やかな花々を束ねた「ミレフィオリ(幾千もの花々)」の調べを奏でます。

これまでにないほど輝く花々の香りは、より豊かでありながら軽やか。心地よい官能性と新鮮さを組み合わせたフレグランスです。

「ミス ディオール オードゥ パルファン」の詳しい香り

「ミス ディオール オードゥ パルファン」は、ミス ディオールのシグネチャーノートであるグラース産センティフォリアローズとグランディフロラムジャスミンに、パウダリーなアイリスとスパイシーなピオニーを加え、まるで花びらのようになめらかで、森の下草のようにみずみずしい香り。最後に、サンダルウッドが温かみを加え、香りを引き締めます。

贅沢な素材のクチュール ボウ

ボトルの首元を飾るのは、長きにわたりオート クチュールの創作を担ってきた、フランス有数のリボンメーカーのアトリエで創られたもの。伝統的な織り機を使い、396本の糸で織りあげられたジャカード織。

わずか1センチに12,000ものスティッチが施された、精巧で美しいリボンです。

甘さを持ったフローラルの香り

「ミス ディオール オードゥ パルファン」はつけた瞬間、なんとも言えない甘い香りが広がります。

ただこの甘さは、つけた自分だけが感じられるほどのわずかな時間。すぐにその奥から高貴なローズと、すっきりしたジャスミン、そしてどこかブーケの葉を思わせるグリーンが香ります。

この香りが似合うファッションを想像してみると…シフォンのブラウスや、パールボタンのついたツイードのセットアップ、明るいカラーのニットなど、やはり花束を思わせる華やかな装いが浮かびます。

気分を柔らかに、そしてエレガントにしてくれる香りだと思いました。

ミニサイズの再現度もすごい

今回私が使ったのは、おためしの5mlサイズ。

でも見てください、この再現度。

リボンはジャカード織ではなく、どうやらそれに近い色味のリボンで再現しているようです。

ボトルの底の千鳥格子模様も、それほどくっきりではありませんがばっちり再現されています。

クオリティの高いミニサイズは、見ているだけでもテンションが上がりますよね❤️ミニチュア好きの方にも響くアイテムだと思います。

香りを一度試してみたい方、ミニチュアボトルが好きな方にも、手にとっていただきたいアイテムです。

▼動画でも紹介しています。

ディオール DIORミス ディオール オードゥ パルファン(2021年版)

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