公開日 2016年9月7日 最終更新日 2016年9月7日
汗は体の新陳代謝を促したり、バランスを整えるために不可欠なもの。ですが汗をかくと、こもるようなしめっぽい嫌~な臭いが発生することも事実です。満員電車の中や大切な人と会うとき、自分の臭いで周りに悪影響を与えていないか不安になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
臭いのメカニズム
汗の臭いはどのように発生するのでしょうか?汗は、エクリン腺という汗腺から出てきます。汗の成分は99%以上が水分でできており、他に微量のナトリウムや塩素などの成分が含まれています。
実は汗は汗腺の中にあるときには臭いが発生しません。汗が皮膚表面で蒸発するときに皮脂やほこりなどがエクリン腺と混じり合い、細菌が増殖します。この細菌が酸化を促進させ、臭いが発生してしまうのです。
消臭に効果的なデオドラントグッズ
汗対策で重要なのは、スプレーやクリームなどの様々なデオドラントグッズ。ですが、種類が非常に多く、どれを選んでよいか悩んでしまいますよね。ここでは、制汗剤の中でも防臭に効果的な成分をご紹介します。
「臭いを防ぐ」ミョウバン配合のデオドラントグッズ
ミョウバンとは、カリウムや鉄、アルミニウムなどの金属イオンが硫酸塩として結ばれた結晶のことをいいます。ミョウバンは水に溶けると酸性になります。皮膚が酸性であれば、汗による雑菌の増殖が抑制され、臭いを抑える効果があるのです。
また、ミョウバンには皮膚上で作られた臭いそのものを消臭する作用があり、ミョウバンに含まれる金属が酸化還元反応を起こし、臭い成分を中和します。特に、酸化の性質を持つミョウバンは、アルカリ性の臭いであるアンモニア臭を消す作用が抜群で、汗臭さを抑えることに大変効果的です。
「汗を防ぐ」塩化アルミニウム配合のデオドランドグッズ
塩化アルミニウムとは、アルミニウム粉と塩素を熱反応させて得られる無色の結晶のことをいいます。塩化アルミニウムは、数日間汗腺にフタをして、汗の量を減らすという作用があります。つまり、塩化アルミニウムの成分が汗に含まれるタンパク質と結合し毛穴を防ぐことで、発汗を抑えるのです。
毛穴を防ぐというと不安を感じる方がいるかもしれませんが、皮膚はターンオーバーしていくので、数日中には成分が取り除かれるため心配はいりません。ただ、汗腺にフタをするというしくみのため、汗をかいた状態ではなく、皮膚が乾燥した状態のときに使用することが効果的。特に睡眠中は、手足の汗が止まるため、寝る直前に塗るのがおすすめです。
体臭改善は日々の生活から
汗の臭いはデオドラントグッズである程度抑えることができますが、汗の臭いは食生活などの生活習慣が大きく関わっているといわれています。
例えば、肉類には動物性たんぱく質が多く含まれているため、食べ過ぎると皮脂の分泌が増え、それが臭いの原因につながるそうです。それに対し、緑黄色野菜はカロテンなどの体臭を抑える成分が含まれているため、臭いの元となる物質を分解してくれます。
防臭対策だけではなく、自らの生活習慣を見直すことで、より臭いを軽減することが可能になります。デオドラント商品に加え、日々の食生活をチェックしてみてくださいね。
LULUのライターとして2016年の立ち上げから参加。海外コスメ大好きなコスメマニア。ブルベ夏で乾燥肌と戦う日々。もういっそハワイに住みたい。