実は知らないことだらけ!? 正しいリンパマッサージのコツ

               

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よく「リンパを流してむくみをとる」なんて聞きますが、そもそも「リンパ」って何だかご存知ですか? 「なんとなくたまると良くない液体…?」くらいのふわっとした認識の方も多いのではないでしょうか。実は、リンパには大事な役割があったんです。

リンパは、体内の老廃物を回収してくれる存在

人の体には、血管のほかに全身に張り巡らされたリンパ菅があります。この中を流れているのが「リンパ液」です。ふつう、体内の老廃物は毛細血管から静脈に取り込まれ心臓まで戻ります。しかし、静脈では回収しきれない老廃物があるんです。それがリンパ管に流れ込んでリンパ液になります。

リンパ液は、傷ついた細胞やがん細胞、細菌やウイルスなども運んでくれます。このことから、リンパは『老廃物を運ぶ下水道の役割』とも言われています。

「リンパがたまる」のはなぜ?

リンパ液は、リンパ管自体のわずかな動きや、周りの筋肉の働きによってゆっくり流れています。ですから、周りの筋肉が動いていないと、流れはさらにゆっくりになり、次第にたまってしまうのです。このリンパ液がたまった状態がむくみセルライトの元になります。

リンパ節は、複数のリンパ管が合流するところ

「リンパ節」というのは、複数のリンパ管が合流するところです。リンパマッサージは、このリンパ節を意識して行うのがいいと言われています。全身には約800個のリンパ節があると言われていますが、それを全部覚えるのはとてもじゃないけどムリですよね。美しくなるために覚えておくべきリンパ節は、この6つです。

  1. 耳下腺リンパ節(耳の前の部分):美肌に効果的
  2. 鎖骨リンパ節(鎖骨):全身のリンパが集まる大切な部分
  3. えきかリンパ節(脇の下):胸・腕のリンパが流れ込む部分
  4. 腹部リンパ節(おなか):内臓不調・便秘の原因になる部分
  5. そけいリンパ節(脚の付け根):足全体のむくみなどに影響する部分
  6. 膝かリンパ節(ひざ裏):むくみや冷えの改善に効果的

「リンパを流す」3つのポイント

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なんだかむくんでいる、リンパがたまったと感じたら、マッサージで流していきましょう。ポイントは3つ。

最初は鎖骨のリンパから

鎖骨は、リンパの最終出口と言われています。マッサージを始める時、まずは出口をすっきりと開けておかなくては、他をどんなにやっても効果がありません。リンパマッサージの第一歩は、鎖骨から。

リンパ節へ向かってマッサージ

リンパ液の最終到達地点は鎖骨。体の末端からその近くのリンパ節に向かってマッサージしていきましょう。ふくらはぎのマッサージをするならまずは膝裏へ向かって、それからそけい部へ向かって流します。

ぐいぐい押さなくてOK

リンパ管は、皮膚の表面に近い部分にあります。そのため、肌の表面に軽く圧をかけるくらいのマッサージで十分。痛いくらいに押す必要はありません。オイルなどを使って肌の表面のすべりをよくして行うと簡単です。

いかがでしたか。本当にリンパがたまっている時は、軽く圧をかけるだけでも「痛いな」と感じるので、普段から気づいた時にマッサージするクセをつけておくといいかもしれませんね。リンパを流して、すっきりボディを目指しましょう。

公開日 2016年4月26日 最終更新日 2016年4月26日

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