公開日 2016年4月26日 最終更新日 2016年4月26日
よく「リンパを流してむくみをとる」なんて聞きますが、そもそも「リンパ」って何だかご存知ですか? 「なんとなくたまると良くない液体…?」くらいのふわっとした認識の方も多いのではないでしょうか。実は、リンパには大事な役割があったんです。
リンパは、体内の老廃物を回収してくれる存在
人の体には、血管のほかに全身に張り巡らされたリンパ菅があります。この中を流れているのが「リンパ液」です。ふつう、体内の老廃物は毛細血管から静脈に取り込まれ心臓まで戻ります。しかし、静脈では回収しきれない老廃物があるんです。それがリンパ管に流れ込んでリンパ液になります。
リンパ液は、傷ついた細胞やがん細胞、細菌やウイルスなども運んでくれます。このことから、リンパは『老廃物を運ぶ下水道の役割』とも言われています。
「リンパがたまる」のはなぜ?
リンパ液は、リンパ管自体のわずかな動きや、周りの筋肉の働きによってゆっくり流れています。ですから、周りの筋肉が動いていないと、流れはさらにゆっくりになり、次第にたまってしまうのです。このリンパ液がたまった状態がむくみやセルライトの元になります。
リンパ節は、複数のリンパ管が合流するところ
「リンパ節」というのは、複数のリンパ管が合流するところです。リンパマッサージは、このリンパ節を意識して行うのがいいと言われています。全身には約800個のリンパ節があると言われていますが、それを全部覚えるのはとてもじゃないけどムリですよね。美しくなるために覚えておくべきリンパ節は、この6つです。
- 耳下腺リンパ節(耳の前の部分):美肌に効果的
- 鎖骨リンパ節(鎖骨):全身のリンパが集まる大切な部分
- えきかリンパ節(脇の下):胸・腕のリンパが流れ込む部分
- 腹部リンパ節(おなか):内臓不調・便秘の原因になる部分
- そけいリンパ節(脚の付け根):足全体のむくみなどに影響する部分
- 膝かリンパ節(ひざ裏):むくみや冷えの改善に効果的
「リンパを流す」3つのポイント
なんだかむくんでいる、リンパがたまったと感じたら、マッサージで流していきましょう。ポイントは3つ。
最初は鎖骨のリンパから
鎖骨は、リンパの最終出口と言われています。マッサージを始める時、まずは出口をすっきりと開けておかなくては、他をどんなにやっても効果がありません。リンパマッサージの第一歩は、鎖骨から。
リンパ節へ向かってマッサージ
リンパ液の最終到達地点は鎖骨。体の末端からその近くのリンパ節に向かってマッサージしていきましょう。ふくらはぎのマッサージをするならまずは膝裏へ向かって、それからそけい部へ向かって流します。
ぐいぐい押さなくてOK
リンパ管は、皮膚の表面に近い部分にあります。そのため、肌の表面に軽く圧をかけるくらいのマッサージで十分。痛いくらいに押す必要はありません。オイルなどを使って肌の表面のすべりをよくして行うと簡単です。
いかがでしたか。本当にリンパがたまっている時は、軽く圧をかけるだけでも「痛いな」と感じるので、普段から気づいた時にマッサージするクセをつけておくといいかもしれませんね。リンパを流して、すっきりボディを目指しましょう。
フリーのライター、ネイルアーティスト。40代 / 混合肌 / ブルベ夏 / 毛量多め・髪太め・くせ毛・ブリーチ&カラーのダメージ毛。ネイリスト技能検定1級 / JNAジェルネイル技能検定上級 / ネイリストのための色彩学 / 色彩検定UC級 / JNAフットケア理論検定 / ネイルサロン衛生管理士 /